Russian Pink

〜薔薇とピンクと陽だまりと〜

2017年03月の記事

シャム子の行方 ③

最近では、耳カットされていない野良猫は、滅多に見なくなりましたが、シャム子はこのあたりの「耳カット猫」第一号だったのですよ(=^・^=)v

20170306203343a9d.jpg

ある日、母が「シャム子が弟や妹を連れてサンルームの下にいる」と言いました。
見てみると、サンルーム下の発砲スチロールの寝床にシャム子が子猫2匹を連れて入っていました。

そしてそのしばらく後で、母がごはんをあげているのを見てわたしは愕然としました!

「それシャム子じゃないよ\(◎o◎)/!」

耳カットされていないシャム猫だったのです。
シャム子の母猫です。
シャム子をいじめていたあの母猫です。

シャム子の母猫は、シャム子よりひとまわり小さくて耳カットされていません。
この辺の野良猫はほとんどその子供達でした。

いつの間にか入れ替わって、ちゃっかりご飯を食べ、子供を連れ込んでいたのです。
自分は工場で子供達と暮らしているのに。
きっといじめて追い出したに違いありません!(▼へ▼メ)

でも、しばらくしてシャム子は戻って来てくれました。
母には常に耳をチェックするように注意しておきました。

けれど、シャム子の臆病な性格は一向に変わらず、いつまで経っても触ることさえできませんでした。

「本当に馬鹿な子」

「すごく損をしているわ」

そう言って母はよく嘆いていました。
その儚げで愛らしい容姿とはうらはらの、異常なまでに臆病でなつかない性格がよほど寂しかったのでしょうね。

それでも秋が終わる頃には「シャム〜」と母が呼べば

「みゃ〜♪(=^・^=)」

と、とても小さな高い声で可愛い返事をするようになっていました。

20170306203343155.jpg

当時11歳のチビは、そんなシャム子に時々焼きもちを焼いていました。
大好きなおやつの「焼きかつお」をシャム子にあげようとすると「それはあげないで〜!」というように、足元にまとわりついたりして、仲良くなるには時間がかかるだろうと思っていました(笑)

けれど、冬が来て翌年の1月、とても残念なことに、母は急性心不全で突然この世を去ってしまいました。

母とシャム子の日々は、わずか半年余りで予告もなく幕を降ろしてしまったのです。

つづく